石巻

石巻の豊かな農林水産物と多様な技術を生かした加工食品を世界へ広めてまいります。

石巻食品輸出振興協議会

豊富な魚種

世界三大漁場にほど近い石巻。魚種も豊富です。

世界三大漁場
世界に多数存在する漁場の中でも、世界三大漁場と呼ばれ、優良な漁場が安定的に形成される海域があります。この3つの海域(漁場)がノルウェー沖、カナダ・ニューファンドランド島沖(グランドバンク)、そして三陸・金華山沖です。三陸・金華山沖は親潮と黒潮がぶつかる潮目であることに加え、沿岸に連なるリアス式海岸や多くの島々の点在が魚の絶好の住処となっているため、水産資源が大変豊かです。石巻はこの三陸・金華山沖漁場にほど近く、200種を超える豊富な種類の魚が、まき網、底びき網、定置網などの多様な漁法で水揚げされています。 また、リアス式海岸によって形成された穏やかな入り江が広がる石巻沿岸は、海にせまった山林から森の養分がたっぷりと流れ込むので、プランクトン豊富な優れた養殖漁場にもなっています。現在、世界で広く行われているカキの垂下式養殖法は90年以上前にこの石巻から始まりました。カキの他にもホタテ、ホヤ、ギンザケやワカメなどの海藻類が、極上の環境の下で養殖されています。 そして、その豊富な水産資源が集まるのが石巻の海の玄関口「石巻魚市場」。さらにその背後に広がるエリア「魚町」には、名前の通り水産業を支える約60社の加工業者が集積しています。魚町では、活魚・鮮魚、切り身、すり身など、魚そのものの素材を活かした加工用原料から、缶詰や冷凍食品、真空パック、レトルト食品、ミール(魚粉)まで幅広い製品が作り出されています。現代の多様なニーズにこたえるべく、熟練の技術と最先端の設備をかけあわせて、日々美味しい水産加工品を送り出しているのです。
石巻魚市場水産加工場多種多様な加工品

石巻魚市場に水揚げされる主な魚介類

 
春の魚
コウナゴ、マダイ、マアジ、トビウオ、メカブ、エゾアワビ、シャコ、ギンザケ
夏の魚
カツオ、クロマグロ、ビンチョウ、ゴマサバ、ギンザケ、マイワシ、スズキ、ガザミ、マボヤ
秋の魚
マサバ、スルメイカ、ヤリイカ、アカムツ、シロサケ、サワラ、マアナゴ、マダイ、ホシガレイ、ヒラメ
冬の魚
キチジ、ナメタガレイ、マダラ、ブドウエビ、アブラボウズ、ニシン、ナマコ、カキ、ワカメ
石巻沿岸

主な養殖漁業

 

牡蠣

1,038 t/y

牡鹿半島周辺をはじめ、石巻地域はカキ養殖において、県内の約7割を占める生産地であり、新鮮で高品質な牡蠣が食べられます。またプランクトンが豊富な海域がカキを育てるのに適しています。カキはグリコーゲンという栄養素を多く含み、「海のミルク」とも呼ばれ、特に寒い時期に美味しさが一段と増します。

牡蠣

銀鮭

4,780 t/y

日本には天然のギンザケは、ほとんど遡上しません。しかし、宮城のギンザケ養殖の歴史は40年以上を誇ります。養殖のギンザケには寄生虫がいないため、寿司や刺身として食べるのも安心です。旬は4月~7月。身がしまり、適度に脂がのったギンザケは、豊かな海と森の環境のもと、良質な餌と管理で大切に育てられています。

銀鮭

帆立

2,606 t/y

ホタテは稚貝を耳つりにして海につり下げて育てます。水揚げまでは最低6ヶ月はかかり、海に入れてから水揚げするまでの間、成長した重みで沈まないように浮きを増やしたり、きちんと栄養が行き届くよう付着する生物を取り除いたりと手間がかかります。貝殻いっぱいに身が詰まったホタテは、いろいろな手間をかけ大切に育てられた証です。

帆立

※数字は令和3年宮城県漁協及び牡鹿漁協調べ

主な近海漁業

 

真鯖

37,867 t/y

石巻の水揚げされる水産物のなかで群を抜いて高い漁獲高を誇るのがサバです。サバにはマサバとゴマサバがありますが、石巻では両方が水揚げされます。水温が下がるにつれ、丸々と太り、色も青みがかってくるのがサバの特徴です。金華山沖の豊かな漁場で育つサバは脂がのり、人気がありますが、中でも脂がのり、大きさも基準を超えたサバは、「金華サバ」として認定されます。

真鯖

真鱈

4,245 t/y

石巻に底引き網や刺網、はえ縄で漁獲されるマダラは、鮮度が良く、品質が高いことで高く評価されています。冬が旬で、秋が深まるにつれ、産卵場がある仙台湾を目指し、石巻周辺に来遊してきます。寒くなると旨味が増し、鍋料理やフライ等、多くの調理法で楽しめます。低脂肪、高たんぱく質の白身魚なので、ダイエット食や病院食、離乳食にも最適です。

真鱈

※数字は「令和3年 水産物・流通実態調査書」より

ページ上部へ戻る